
観葉植物を買って部屋に置いてみたものの、なんだか雑然として見える。お店やSNSで見る部屋のように、すっきりおしゃれにならない。そう感じたことはありませんか。
私自身、最初はリビングの空いている場所に鉢をひとつずつ置いていきました。気づけば背の低い鉢ばかりが床に並び、色も素材もばらばらで、「植物がたくさんある部屋」ではなく「鉢がちらかった部屋」になっていたのです。背の高いモンステラを部屋の角に置き、鉢の色を白でそろえ、棚の上から小さなポトスを垂らす。この3つを変えただけで、同じ植物なのに部屋の見え方ががらりと変わりました。
この記事では、観葉植物のインテリアコーディネートの基本を、高さ・鉢・余白の3つに分けて整理しました。インテリアのスタイル別に合う品種と鉢、リビングと寝室の具体的な置き方、狭い部屋での工夫も紹介します。
読み終わるころには、今ある鉢の置き方を少し変えるだけで、部屋の印象が変わるのを試してみたくなっているはずです。
この記事で分かること
- 観葉植物がおしゃれに見える置き方の3つの基本
- 大・中・小の鉢を組み合わせるコツ
- 部屋の印象を左右する鉢の色と素材の選び方
- 北欧・ナチュラル・モダンなどスタイル別の品種
- リビングと寝室のコーディネート実例
こんな人におすすめ
- 植物を置いても部屋がおしゃれに見えない人
- 何鉢をどこに置けばいいか迷っている人
- 鉢や鉢カバーの選び方が分からない人
- 狭い部屋でも緑を楽しみたい人
観葉植物のインテリアコーディネートは「高さ・鉢・余白」で決まる
観葉植物をおしゃれに見せるコツは、高さに差をつける・鉢の色と素材をそろえる・植物のまわりに余白を残す、の3つです。高い品種や珍しい品種を買うより、置き方を整えるほうが部屋の印象はずっと大きく変わります。
おしゃれに見える部屋の写真をよく見ると、植物そのものより、置き方に共通点があります。床・棚・吊り下げと高さの違う緑が重なり、鉢は2〜3色に絞られ、植物のまわりには何も置いていない空間がある。反対に、雑然と見える部屋では、同じくらいの高さの鉢がばらばらの色で横一列に並びがちです。
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| 基本 | やること | よくある失敗 |
|---|---|---|
| 高さの差 | 床の大鉢・棚の中鉢・吊るす小鉢の3段で緑を重ねる | 同じ高さの鉢を床に横一列に並べる |
| 鉢の統一 | 鉢の色を2〜3色、素材を1〜2種類に絞る | 買ったときのプラスチック鉢のまま置く |
| 余白 | 植物のまわりに物を置かず、背景は壁や窓にする | 小物や家具のすき間に植物を押し込む |
| 数 | まとめて置くなら3鉢など奇数で組む | 2鉢を左右対称に並べて単調になる |
観葉植物の高さを3段に分ける|大・中・小の組み合わせ方
観葉植物は、床に置く大きな鉢・棚や台に置く中くらいの鉢・上から吊るしたり垂らしたりする小さな鉢の3段に分けると、立体感が出て部屋が広く見えます。まずは部屋の主役になる大きな1鉢を決めるところから始めてください。
床に置く大鉢|部屋の角に主役をひとつ
高さ1m前後の大きな鉢は、部屋の角や窓の横に1つ置くのが基本です。部屋の角は家具を置きにくいデッドスペースになりがちですが、背の高い植物を置くと視線が上へ流れて、天井が高く感じられます。モンステラやウンベラータのように葉が大きい品種は1鉢で存在感があり、ドラセナのように細身で縦に伸びる品種は狭い場所でも圧迫感が出ません。
棚や台に置く中鉢|目線の高さに緑を足す
次に、棚やサイドテーブル、スツールの上に高さ30〜50cmほどの鉢を置きます。座ったときの目線に近い高さに緑があれば、部屋でくつろいでいるときにも自然と目に入るはずです。床の大鉢と少し離して置くと、部屋の中に緑が点々と広がって見えます。
吊るす・垂らす小鉢|床を使わずに緑を重ねる
最後に、棚の上からポトスやアイビーのつるを垂らしたり天井からハンギングで吊るしたりすると、上の段にも緑が加わります。床の面積を使わないので、部屋が狭くても取り入れやすい方法です。
吊るす鉢は、麻ひもで編んだプラントハンガーを使うと、手持ちの鉢をそのまま吊るせます。
― 手持ちの鉢を吊るせるプラントハンガー ―
\ 吊るして飾るハンギングの方法はこちら /
観葉植物の鉢で部屋の印象が決まる|色・素材・大きさのそろえ方
観葉植物のコーディネートで、植物そのもの以上に印象を左右するのが鉢です。鉢の色を2〜3色、素材を1〜2種類に絞るだけで、植物が何鉢あっても部屋にまとまりが生まれます。
買ったときの黒や緑のプラスチック鉢のまま置いていると、どうしても「売り場」の雰囲気が残ってしまうものです。植え替えが大変なら、今の鉢ごとすっぽり入れられる鉢カバーを使う方法もあります。
鉢の色|白・黒・テラコッタから選ぶ
いちばん合わせやすいのは白です。どんな植物の緑も引き立ち、明るい部屋に自然になじみます。黒やグレーは部屋を引き締め、モダンな印象になります。素焼きのテラコッタは、木の家具が多いナチュラルな部屋と相性がいい色です。迷ったら、部屋の壁か床の色に近い色を選ぶと失敗しません。
大きめの白い鉢を選ぶなら、釉薬(ゆうやく・焼き物の表面をおおうガラス質の層)でつやを出した陶器の鉢が、どんな部屋にもなじみます。
― 受け皿付きの白い陶器鉢 ―
鉢の素材|部屋の家具とそろえる
陶器は重さがあって倒れにくく、落ち着いた高級感があります。木の家具が多い部屋なら、ラタンや木製の鉢カバーもよくなじむでしょう。軽いプラスチックでも、陶器風の質感のものなら見た目はかなり変わります。ひとつの部屋では素材を1〜2種類に絞り、あれこれ混ぜないのがまとまりを出すコツです。
鉢の大きさ|植物とのバランスを見る
鉢が小さすぎると頭でっかちで不安定に見え、大きすぎると植物が貧弱に見えます。植物の高さに対して、鉢の高さが3分の1から4分の1くらいに収まると、見た目のバランスがとりやすくなります。
― 素材ごとの鉢の違いと選び方はこちら ―
観葉植物を置く数と余白|何鉢で部屋が変わるか
観葉植物は、たくさん置けばおしゃれになるわけではありません。視界の中の緑は1〜2割くらいが心地よいとされ、6畳ほどの部屋なら大鉢1つに中鉢か小鉢を2つ足した3鉢くらいから、部屋の印象がはっきり変わってきます。
豊橋技術科学大学の松本博名誉教授らの研究では、視界に占める緑の割合が10〜15%ほどのとき、ストレスが減り作業の成績がよかったと紹介されています。緑が多すぎると、かえって圧迫感が出てしまうそうです。私も一時期リビングの棚に小鉢を6つ並べたことがありますが、ごちゃごちゃして見えて、結局3つに減らしました。
まとめて置くときは、3鉢や5鉢のように奇数で組むと、左右対称にならず自然な動きが出ます。高さの違う3鉢を、三角形を描くように前後にずらして置くのがいちばん簡単な形です。そして植物のまわりには小物を置かず、背景を白い壁や窓にすると、葉の形がきれいに浮かび上がります。
インテリアのスタイル別|合う観葉植物と鉢の選び方
部屋のインテリアのスタイルに合わせて、葉の形と鉢を選ぶと統一感が出ます。丸くやわらかい葉はナチュラルな部屋に、シャープな葉はモダンな部屋に合わせやすいのが基本です。
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| スタイル | 合わせやすい観葉植物 | 鉢の色と素材 |
|---|---|---|
| 北欧 | モンステラ・ウンベラータ・ポトス | 白やグレーの陶器、木製スタンド |
| ナチュラル | パキラ・エバーフレッシュ・シュガーバイン | テラコッタ、ラタンのかご |
| モダン | サンスベリア・ドラセナ・ゴムの木 | 黒やグレー、つやのある陶器やセメント調 |
| 和モダン | ガジュマル・観音竹・シダ類 | 黒や藍色の焼き物、低めの鉢 |
ただ、スタイルより大切なのは、その品種が部屋の明るさで育つかどうかです。どれだけ部屋に合っていても、暗すぎる場所ではすぐに葉が落ちて見た目が崩れてしまいます。
リビングの観葉植物コーディネート実例|ソファ横・テレビ横・部屋の角
リビングでは、部屋の角かソファの横に大きな鉢を1つ置き、テレビボードや棚の上に小さな鉢を足すのが基本の形です。家族が長く過ごす場所なので、座ったときに目に入る位置に緑を置くと効果を感じやすくなります。
ソファの横|座ったときの目線に緑を
ソファの横は、リビングでいちばん緑を楽しみやすい場所です。ソファの肘かけより少し高い、1m前後の鉢を置くと、座ったときに葉が目線に入ります。ウンベラータのような大きな葉の株なら、背もたれ越しに葉がちょうど視界に入り、リビングで過ごす時間が心地よいものに。
テレビ横と棚の上|黒い画面をやわらげる
大きなテレビの横に緑を置くと、消えているときの黒い画面の存在感がやわらぎます。ただし、テレビの背面は熱がこもりやすいので、少し離して置いてください。テレビボードの上なら、つるが垂れるポトスを端に置くと、横に長い家具に動きが出ます。
部屋の角と窓辺|いちばん大きな1鉢を
窓に近い部屋の角は、光がよく当たる場所でもあるので、大きな鉢の置き場所として理想的です。窓からの光が葉を透かすと、それだけで部屋の雰囲気がやわらかくなります。夏の強い西日が当たる窓なら、レースカーテン越しにしてください。
寝室の観葉植物コーディネート|落ち着いて眠れる置き方
寝室では、大きな鉢を増やすより、小さめの鉢を1〜2つにとどめるほうが落ち着いた雰囲気になります。ベッドから見える位置に、やわらかい葉の植物をひとつ置くのがおすすめです。
葉が丸くやわらかいポトスやペペロミア、シュガーバインは、寝室の落ち着いた雰囲気によく合います。サイドテーブルの上に置くなら、高さ20〜30cmほどの小鉢で十分です。寝ているあいだに手が当たりにくいよう、ベッドの枕元よりは足元側や窓辺に置くと安心です。
「寝室に観葉植物を置くと、夜に二酸化炭素を出すから体に悪い」という話を聞いたことがあるかもしれません。実際には、鉢植えが夜に出す二酸化炭素はごくわずかで、人が寝ているあいだに出す量のほうがずっと多いと分かっています。くわしい検証は別の記事にまとめました。
\ 寝室に観葉植物を置いても大丈夫かの検証はこちら /
狭い部屋・ワンルームの観葉植物コーディネート|床を使わない置き方
狭い部屋やワンルームでは、床に鉢を並べるほど部屋がせまく見えてしまいます。床に置くのは細身の1鉢までにして、あとは棚の上や壁、天井からの吊り下げで緑を足すのがコツです。
ドラセナやサンスベリアのように縦に伸びる品種なら、床に置いても幅をとりません。壁に取りつけた棚に小鉢を並べたり、窓辺にハンギングで吊るしたりすれば、床の面積を使わずに緑の量を増やせます。私の6畳の仕事部屋も、床置きは1鉢だけで残りは棚と吊り下げです。壁そのものを飾りたいなら、板に付けて掛けられるビカクシダという選び方もあります。
― 一人暮らしの部屋に合う品種と置き方はこちら ―
玄関・キッチン・トイレなど部屋別の観葉植物の置き方
玄関・キッチン・トイレ・浴室は、明るさや湿気や温度の条件が部屋ごとに大きく違います。見た目だけで選ぶと枯らしやすいので、それぞれの場所に合った品種を選んでください。
玄関は暗くて冬に冷えやすいので、耐陰性のある品種が向いています。くわしくは玄関の観葉植物の選び方と置き方にまとめました。キッチンなら、油はねや火の近くを避けた置き方が大切で、キッチンの観葉植物のおすすめと置き方で紹介しています。
窓のないトイレや湿気の多い浴室は、選べる品種がかなり限られます。トイレの観葉植物の育て方と浴室の観葉植物の選び方も参考にしてください。在宅ワークの机まわりに緑を置くなら仕事部屋の観葉植物の置き方が、小さな子どもがいる家なら子供部屋の観葉植物の選び方が役に立つはずです。
おしゃれさと育ちを両立する|観葉植物は日当たりを最優先に
どれだけおしゃれに置いても、光の足りない場所では観葉植物はだんだん弱り、葉が落ちて見た目が崩れていきます。コーディネートを考えるときは、まず植物が育つ明るさの場所を選び、その中で見え方を整える順番にしてください。
部屋の奥のいちばん映える場所が、植物にとっては暗すぎることはよくあります。そうした場所には、耐陰性のある品種を選ぶか、週末だけ窓辺に移して光を当てる方法があります。どうしても光が届かない場所なら、フェイクグリーン専門店プリマオンライン
のようなフェイクグリーンの専門店で人工の植物を選ぶのもひとつの手です。
\ 日当たりと置き場所の決め方はこちら /
観葉植物のインテリアコーディネートでよくある質問
まとめ|観葉植物のインテリアは置き方を変えるだけで見違える
観葉植物のインテリアコーディネートは、高さの差・鉢の統一・余白の3つを意識するだけで、同じ植物でも部屋の見え方が大きく変わります。まずは今ある鉢の置き方を見直すところから始めてみてください。
- 床の大鉢・棚の中鉢・吊るす小鉢の3段で高さに差をつける
- 鉢の色は2〜3色、素材は1〜2種類に絞る
- まとめて置くなら3鉢など奇数で、三角形を描くようにずらす
- 植物のまわりには物を置かず、背景を壁や窓にする
- 見た目より先に、植物が育つ明るさの場所を選ぶ
私も最初は、鉢をばらばらに並べて部屋をごちゃごちゃにしていました。主役の大鉢を1つ決めて、鉢の色をそろえただけで、友人から「部屋の雰囲気が変わったね」と言われたのを覚えています。植物を増やす前に、置き方を少し変えてみてください。
インテリアに合う株を探すなら、鉢とセットで選べるAND PLANTSのような観葉植物の専門店が便利です。
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