観葉植物の夏の管理|枯らさないコツと症状別の対処、暑さに強い品種5選

夏になると観葉植物の葉が急に茶色く焦げたり、しおしおと垂れたり、ぽろぽろ落ちたりしがちです。暑さ・日差し・エアコン・水やりと原因の候補が多く、どれが悪いのか迷いやすい季節です。

私自身、はじめての夏には失敗をしました。お盆にたった3日家を空けただけで、窓辺のポトスをカラカラにしてしまったのです。

この記事では、観葉植物が夏に弱る原因と基本の管理から入ります。そのうえで症状から原因を見分ける表と住まいに合わせた夏越しのしかた、暑さに強い品種、5月から9月の月ごとの作業までまとめました。

夏は、気をつける点さえ押さえればよく育つ季節でもあります。自分の部屋に当てはまるところから読んでみてください。

この記事で分かること

  • 観葉植物が夏に弱る原因と、基本の管理
  • 葉焼け・黄色い葉・しおれなど、症状から原因を見分ける方法
  • エアコンの部屋・ベランダ・西日の窓・留守のときの夏越し
  • 暑さに強い観葉植物5選
  • 5月から9月までの月ごとの作業

こんな人におすすめ

  • 毎年、夏に観葉植物を弱らせてしまう人
  • 葉焼けや水切れに困っている人
  • 西日の強い部屋やベランダで育てている人
  • 夏に家を空ける予定がある人

観葉植物が夏に弱る原因|強い日差し・水やりの時間・エアコン・蒸れ

観葉植物が夏に弱る原因は、強い直射日光・暑い時間帯の水やり・エアコンの風と乾燥・空気がこもることによる蒸れの4つがほとんどです。肥料のやりすぎが重なることもあります。どれも置き場所と世話の時間を少し変えるだけで防げます。

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原因 起きること 夏の管理
強い直射日光 葉が白っぽく、または茶色く焼ける レースカーテン越しの明るい場所に置く
暑い時間の水やり 鉢の中の水が温まり、根が傷む 朝の涼しいうちか、夕方に与える
エアコンの風と乾燥 葉先が乾いてチリチリになる 風の通り道を避け、葉水で湿り気を足す
空気がこもる 土が乾かず、蒸れ・カビ・コバエ・根腐れにつながる サーキュレーターで部屋の空気をゆるく動かす
肥料のやりすぎ 暑さで弱った根が傷む 7〜8月は控えめに。弱っている株には与えない

日差しは、レースカーテン越しにする

ふだんは日なたに強い品種でも、夏の強い日差しが急に当たると葉が焼けます。一度焼けた葉は元の緑には戻りません。5月の終わりから9月までは、どの鉢もレースカーテン越しか遮光ネット越しに置くと安心です。暗すぎると今度は間延びするので、日陰ではなく「明るい日陰」を選ぶのがこつです。

水やりは、朝の涼しいうちか夕方に

日中の暑い時間に水をやると、鉢の中の水が温まって根を傷めることがあります。水やりは朝の涼しいうちか、日差しが弱まった夕方にしてください。量の目安はほかの季節と同じで、土が乾いたのを確かめてから、鉢底から流れ出るまでたっぷり与えます。夏は土が乾くのが早いので、いつもより土を見る回数を増やすと水切れに気づけます。

\ 水やりの基本と季節ごとの目安 /

エアコンの風が当たらない場所に置く

エアコンの吹き出し口の前は、植物にとってドライヤーを当て続けられるような場所です。風の通り道から離し、乾燥が気になるときは葉水で湿り気を足してください。私はデスクの横に置いていたモンステラを、冷たい風が直接当たらない位置へずらしただけで、葉先のチリチリがほとんど出なくなりました。

― 室内の湿度の管理 ―

空気を動かして、蒸れを防ぐ

エアコンを効かせて窓を閉め切った部屋は、思った以上に空気が動きません。空気がこもると土が乾きにくくなり、蒸れやカビ・コバエ・根腐れのもとになります。サーキュレーターを弱い風で回し、植物に直接当てずに部屋全体の空気をゆるく動かすのがおすすめです。窓を開けて風を通すなら、朝や日が落ちてからの涼しい時間にしてください。

肥料は控えめに、弱っている株には与えない

夏は株がよく育つ一方で、猛暑が続くと暑さで弱ることもあります。7〜8月の肥料は量を控えめにして、元気がない株や葉が焼けた株には与えないでください。ゆっくり溶ける粒の肥料は、気温が高いと溶け出しが早くなることがあります。夏のあいだは液体肥料を薄めに使うほうが加減しやすいです。

観葉植物の夏の症状から原因を見分ける|焦げ・黄色・しおれ・落葉

夏に出る症状は、葉が茶色く焦げる・黄色くなる・しおれる・落ちるの4つに分けると原因を絞れます。いちばん大事なのは、しおれたときに土を触ることです。土が乾いていれば水切れ、湿っていれば根腐れを疑います。

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症状 考えられる原因 まずすること
葉が白っぽく、または茶色く焦げる 葉焼け レースカーテン越しに移す。焼けた部分は元に戻らないので、気になれば切る
葉先だけチリチリに乾く エアコンの風・空気の乾燥 風の当たらない場所へ移し、葉水をする
葉が次々に黄色くなる 蒸れ・水のやりすぎ・肥料のやりすぎ 土の湿り具合を確かめ、空気を動かす。肥料は止める
しおれる(土が乾いている) 水切れ たっぷり水をやる。乾ききっていれば鉢ごと水に沈める
しおれる(土が湿っている) 根腐れ 水を止め、鉢から抜いて根を見る
葉がぽろぽろ落ちる 置き場所を急に変えた・水のやりすぎ 置き場所を決めて動かさず、水は控えめにして待つ
葉にかすれた白い点が出る ハダニ(乾燥した部屋で増えやすい) 葉の裏を見る。葉水で葉の裏まで湿らせる

しおれたときに「とりあえず水」とすると、根腐れしている株をさらに弱らせてしまいます。ベンジャミンやウンベラータなどフィカスの仲間は、置き場所を変えただけで葉を落とすことがあるので、夏の模様替えでは特に気をつけてください。症状ごとの復活のさせ方は、枯れる原因の記事にまとめています。

\ 枯れる原因を症状から見分ける /

住まいに合わせた観葉植物の夏越し|エアコンの部屋・ベランダ・西日の窓・留守

夏の落とし穴は、住まいによって違います。エアコンを一日中つける部屋では乾燥が、ベランダではコンクリートの照り返しと室外機の熱風が一番の敵です。西向きの窓では午後の強い日差し、留守のあいだは水切れに気をつけます。自分の住まいに近いところから対策してください。

エアコンを一日中つける部屋

在宅ワークなどでエアコンが一日中動いている部屋は、植物にとって乾燥しやすい環境です。吹き出し口の前や風の通り道を避けて置き、朝と夕方に葉水をすると乾燥をやわらげられます。乾燥に比較的強いポトスやパキラ、サンスベリアが向いていて、湿気を好むカラテアやアジアンタムには厳しい環境です。

ベランダは、照り返しと室外機に気をつける

マンションのベランダは、夏はコンクリートの照り返しでかなり熱くなります。鉢を床に直接置かず、スタンドや木の板で浮かせてください。午後の強い日差しは、すだれや遮光ネットでやわらげます。エアコンの室外機の前は熱い風が吹きつけるので、鉢を置かないようにします。

窓の向きで、日差しの対策を変える

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窓の向き 夏の日差しの対策
西向き いちばん強い対策が必要。レースカーテンに加え、窓の外に遮光ネットやすだれをかける
南向き レースカーテン越しにする。窓ガラスから少し離す
東向き 朝の日差しはやわらかい。レースカーテンだけで足りることが多い
北向き 日差しの対策は不要。むしろ暗さで間延びしやすいので、できるだけ窓の近くに

方角ごとの置き場所の選び方は、置き場所の記事でくわしく扱っています。

― 観葉植物の置き場所の選び方 ―

お盆や旅行で家を空けるとき

夏の留守は、ほかの季節より水切れしやすくなります。検索データを5年分調べた記事でも、「観葉植物 枯れる」の検索は8月がいちばん多くなっていました。出かける前にたっぷり水をやっても、夏は2〜3日で土が乾ききることがあります。3日を超えるなら、直射日光の当たらない涼しい場所に鉢を集めたうえで、給水キャップや水やり当番、自動の水やり器を使ってください。期間ごとの対策は、留守中の水やりの記事にまとめました。

\ 旅行や出張のときの水やり /

35℃を超える猛暑日が続くとき

猛暑日が続く予報が出たら、ベランダの鉢は前日のうちに室内へ入れてください。室内も、閉め切って冷房を切ると日中はかなり暑くなります。人が過ごせないほど暑くなる部屋は、植物にとっても危険だと考えてください。

暑さに強い観葉植物5選|夏でも元気な品種

夏の暑さと乾燥に強い観葉植物は、サンスベリア・パキラ・ガジュマル・ユッカ・オリーブの5つです。どれも乾燥に強く、夏に多少水やりが遅れても弱りにくい品種です。ただし暑さに強くても、急に強い直射日光に当てると葉が焼けることはあります。

サンスベリア|乾燥にとても強い

肉厚な葉に水をためるので、乾燥にとても強い品種です。反対に水のやりすぎには弱いので、夏でも土がしっかり乾いてから与えてください。

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夏に強いサンスベリアを見る

パキラ|暑さにも乾燥にも強い定番

暑さにも乾燥にも強く、ふつうの家の夏なら問題なく越せます。レースカーテン越しの明るい場所に置き、土が乾いたらたっぷり水をやれば元気に育ちます。

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ガジュマル|暖かい地域が原産

沖縄など暖かい地域でも育つ木で、暑さに強い品種です。日光を好むので、夏も明るい窓辺に置いてください。ぷっくりした幹が特徴で、小さな鉢から選べます。

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ユッカ|乾いた気候が得意

乾燥した土地で育つ植物で、夏の暑さと乾燥はむしろ得意です。水やりは控えめにし、土が完全に乾いてから与えます。まっすぐ伸びる姿は、リビングの大きな一鉢にも向いています。

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オリーブ|日差しの強い土地の木

日差しの強い地中海沿岸で育つ木で、暑さと日差しに強いのが特徴です。反対に暗い場所では弱るので、日当たりのよい窓辺やベランダが向いています。

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観葉植物の夏に役立つ道具|霧吹き・サーキュレーター・自動水やり器

夏越しに役立つ道具は、葉水をする霧吹き・空気を動かすサーキュレーター・留守のあいだに水をやってくれる自動水やり器の3つです。全部そろえなくても、自分の悩みに合うものから用意すれば十分です。

霧吹き|エアコンの乾燥とハダニ対策に

葉水は、エアコンで乾いた葉に湿り気を足し、乾燥した場所で増えやすいハダニを防ぐのにも役立ちます。細かい霧が続けて出るタイプなら、葉の裏まで一度に湿らせられて便利です。

― 細かいミストが続けて出る霧吹き ―

サーキュレーター|部屋の空気をゆるく動かす

植物のために使うなら、首振りができて、弱い風に切り替えられるものが向いています。植物に直接当てず、部屋全体の空気を回すように置いてください。

― 首振りできる小型のサーキュレーター ―

自動水やり器|長く家を空けるときに

1週間を超えて家を空けるなら、自動水やり器が安心です。ひもで水を吸い上げる安価なものから、タイマーで決まった時間に水をやる電池式まであります。鉢が多いときや留守が長いときは、タイマー式を選ぶと安心です。

― 電池で動くタイマー式の自動水やり器 ―

観葉植物の夏の管理を月ごとに|5月から9月にすること

夏の管理は、5月に植え替えを済ませて6月に梅雨の蒸れに備えるところから始まります。7〜8月は日差しと水切れに気をつけ、9月に少しずつ秋の管理へ戻す流れです。月ごとにやることを決めておくと、暑さが来てから慌てずに済みます。

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月 すること
5月 植え替えのいちばんの適期。肥料をはじめる。遮光ネットやサーキュレーターを用意する
6月 梅雨入り前に植え替えを終える。空気を動かして蒸れとコバエを防ぐ
7〜8月 レースカーテン越しに置く。水やりは朝か夕方。肥料は控えめ。留守の前は水やりの準備
9月 残暑のうちは夏の管理を続ける。涼しくなったら水やりの間隔を少しずつあけ、ベランダの鉢を室内へ戻す準備をする

梅雨どきの管理は、梅雨の記事でくわしく扱っています。秋から冬の管理に切り替えるときは、冬越しの記事も参考にしてください。

\ 梅雨の水やりと蒸れ対策 /

観葉植物の夏の管理でよくある質問

夏は直射日光に当てないほうがいいですか?
強い直射日光は避けたほうが安全です。ただ、暗い場所では間延びしたり葉の色が悪くなったりするので、レースカーテン越しの明るい場所が向いています。オリーブやユッカなど日差しに強い品種も、急に強い光に当てるのは避け、少しずつ慣らしてください。
真夏は毎日水やりが必要ですか?
品種と置き場所によります。夏は土が乾くのが早いので、毎日土を触って確かめ、乾いていたらたっぷり与えてください。サンスベリアやユッカなど乾燥に強い品種は、夏でも土がしっかり乾いてからで十分です。
夏に植え替えてもいいですか?
梅雨明けから9月ごろまでならできますが、いちばん向いているのは5月から梅雨入り前です。真夏に植え替えるなら、作業は涼しい時間に行い、植え替えたあとは明るい日陰で休ませてください。10月以降は根が動かず回復に時間がかかるので避けます。
エアコンは消したほうがいいですか?
閉め切った部屋でエアコンを消すと、日中はかなり暑くなります。人が過ごしにくいほど暑くなる部屋なら、植物のためにもつけておくほうが安心です。そのうえで、風が直接当たらない場所に置いてください。
焼けた葉は切ったほうがいいですか?
焼けた部分は元の緑に戻りません。見た目が気になるなら、焼けた部分だけ、または葉のつけ根から清潔なはさみで切ってかまいません。葉の一部が緑なら、残しておけば光合成に役立ちます。
お盆に1週間家を空けても大丈夫ですか?
夏の1週間は、水やりなしではもたないことが多いです。前日にたっぷり水をやって涼しい場所に移したうえで、水やり当番と腰水を組み合わせるか、自動水やり器を使ってください。小さな鉢や水を好む品種は、とくに早く乾きます。

まとめ|観葉植物の夏は「日差しを和らげ、朝か夕方に水、空気を動かす」

観葉植物の夏の管理は、強い日差しをレースカーテンで和らげ、水やりは朝か夕方にするのが基本です。エアコンの風を避けながら、部屋の空気をゆるく動かしてください。しおれたら土を触って原因を見分け、留守の前は水の準備をしておけば、夏を元気に越せます。

観葉植物の夏越しで押さえたい5つのポイント
  • 5月の終わりから9月は、レースカーテン越しの明るい場所に置く
  • 水やりは朝の涼しいうちか夕方に。土が乾いてからたっぷり
  • エアコンの風を避け、サーキュレーターで空気をゆるく動かす
  • 7〜8月の肥料は控えめ。弱っている株には与えない
  • しおれたら水を足す前に土を触り、留守の前は水の準備をする

夏は、気をつける点さえ守れば観葉植物がぐんと育つ季節です。夏の置き場所は、日差しが強くなる前の5月のうちに見直しておきましょう。

夏に強い品種から始めたいなら、丈夫で育てやすいパキラが選びやすいです。

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この記事を書いた人
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アワツ
北向き1Kの木造アパートで観葉植物を育てている管理人。日中も薄暗く、夏は湿気がこもる部屋で、ポトスやサンスベリア、モンステラ、パキラなどを育てています。枯らした失敗をもとに、部屋の環境に合わせた育て方を発信中。専門書や公的機関の情報を裏取りし、正確さと初心者目線を大切にしています。
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