観葉植物の植え替え|時期とサイン、必要なものと手順、植え替え後に枯らさない管理のコツ

観葉植物を育てていると、鉢の底から根が出てきたり、水をあげてもすぐに乾くようになったりします。植え替えのサインだとわかっていても、いつどうやればいいのか、失敗して枯らさないかが心配になるものです。つい先延ばしにしてしまう人も多いはずです。

私自身、植え替えのおかげで救えた株があります。2年目の梅雨にモンステラを根腐れでだめにしかけたときのことです。鉢から抜いて根を洗い、腐った部分を切って新しい土に植え替えたことで、なんとか復活させることができました。植え替えは、株を大きくするためだけでなく、弱った株を立て直すための作業でもあります。

この記事では、植え替えのサインと時期から入り、必要なもの・手順・植え替え後の管理・失敗しやすいことまで順番にまとめました。

読み終わるころには、自分の鉢を今植え替えるべきか、植え替えるならどう進めればいいかがわかっているはずです。

この記事で分かること

  • 植え替えが必要なサインと、植え替えに向く時期
  • 植え替えに必要なものと、鉢の大きさの選び方
  • 植え替えの手順
  • 植え替え後に枯らさないための管理
  • 植え替えで失敗しやすいこと

こんな人におすすめ

  • はじめて観葉植物を植え替える人
  • 鉢底から根が出てきて、植え替えるか迷っている人
  • 植え替えたあとに株を弱らせたことがある人
  • 根腐れした株を植え替えて立て直したい人

観葉植物の植え替えの時期とサイン|5月から梅雨入り前がいちばん向く

観葉植物の植え替えは、よく伸びはじめる5月から梅雨入り前がいちばん向いています。梅雨明けから9月ごろまでもできますが、10月以降と冬は根が動かず回復に時間がかかるので避けてください。鉢底から根が出ている、水がしみ込みにくい、といったサインが出たら植え替えの合図です。

← 横にスクロールできます →

サイン 起きていること 目安
鉢底から根が出ている 鉢の中が根でいっぱいになっている(根詰まり) 次の適期に植え替える
水がしみ込みにくい 土が固くなったり、根が詰まったりしている 土を入れ替える
水をあげてもすぐ乾く 土より根の量が多くなっている 一回り大きな鉢へ
株が鉢に対して大きすぎる 倒れやすく、水切れも起こしやすい 一回り大きな鉢へ
土が乾かず、根元がやわらかい 根腐れが始まっている可能性 季節を問わず、すぐに根を確かめる

サインがなくても、同じ土のまま2年ほどたつと土が固くなり、水はけが悪くなってきます。小さな鉢の株は1〜2年に1回、大きな鉢は2〜3年に1回を目安に考えてください。

根腐れだけは例外です。季節を待っているあいだに根が傷んでいくので、冬でも鉢から抜いて根を確かめ、傷んだ部分を取り除いてください。

植え替えに必要なもの|鉢は一回り大きく、水はけのよい土を

植え替えに必要なのは、一回り大きな鉢と観葉植物用の土・鉢底ネット・はさみ・作業用のシートです。鉢は今より直径で3cmほど(号数で1号ほど)大きいものを選びます。大きすぎる鉢は土の量が増えて乾きにくく、根腐れの原因になるので気をつけてください。

← 横にスクロールできます →

用意するもの 選び方 ひとこと
鉢 今より一回り大きく、底に穴があるもの 素焼きの鉢は乾きやすく、プラスチックは乾きにくい
土 観葉植物用の培養土 乾燥を好む品種は、軽石や鹿沼土を混ぜて水はけをよくする
鉢底ネット 穴より一回り大きく切って敷く 土の流出と虫の侵入を防ぐ
鉢底石 必要かどうかは鉢の大きさと土しだい 小さな鉢では入れないこともある
はさみ・シート よく切れるはさみを、使う前にアルコールで拭く 新聞紙やレジャーシートを敷くと片づけが楽

土は、観葉植物用として売られている培養土を使えば、はじめての植え替えでも失敗しにくくなります。虫がわきにくい土の選び方や、自分で配合する方法は、土の記事で詳しくまとめました。

― 観葉植物用の培養土 ―

\ 虫がわきにくい土の選び方と配合 /

\ 鉢底石はいる?いらない? /

観葉植物の植え替えの手順|前日から水を控えて、根を整えて植える

植え替えは、前日から水を控えて土を少し乾かしておくところから始めます。鉢から抜いた株の根を整えて、新しい鉢と土に植えるのが基本の流れです。作業そのものは30分ほどで終わります。

← 横にスクロールできます →

手順 やること コツ
1. 準備 前日〜数日前から水を控え、土を乾かしておく 土が乾いていると鉢から抜きやすい
2. 鉢から抜く 鉢の縁を軽くたたき、株元を持って抜く 抜けないときは鉢の側面をもんだり、縁に沿ってへらを入れる
3. 根を整える 外側の固まった土を3分の1ほど落とし、黒く傷んだ根を切る 元気な白い根はできるだけ残す
4. 鉢の準備 鉢底ネットを敷き、底に土を少し入れる 株を置いたとき、株元が鉢の縁より2〜3cm下になる高さに
5. 植え付け 株を中央に置き、まわりに土を入れる 割り箸で土をつついて、根のすき間まで土を入れる
6. 水やり 鉢底から澄んだ水が出るまでたっぷり与える 最初は濁った水が出るので、澄むまで続ける
7. 休ませる 直射日光の当たらない明るい場所で1〜2週間 肥料はまだ与えない

根をほぐしすぎない

根をほぐすのは、固まった外側の土を落とし、傷んだ根を取り除くためです。土を全部落としたり、元気な根まで切ったりすると、株が回復するのに時間がかかります。夏の暑い時期や株が弱っているときは、根をほとんど崩さずに一回り大きな鉢へ移す「鉢増し」にとどめると安心です。

植え替えのついでに増やせる

株元から子株が出ている品種や、茎が何本も立っている品種は、植え替えのついでに株を分けて増やすこともできます。くわしい手順は、増やし方の記事で紹介しました。

\ 挿し木・株分けで増やす手順 /

植え替え後の管理|明るい日陰で休ませ、肥料は根が落ち着いてから

植え替えた直後の株は、根が傷ついて水を吸う力が落ちています。直射日光の当たらない明るい場所で1〜2週間休ませ、水は土が乾いてから与えてください。肥料は、新しい芽が動きはじめてから再開します。

← 横にスクロールできます →

手入れ 植え替え後の目安 理由
置き場所 明るい日陰で1〜2週間。エアコンの風は避ける 根が弱っていて、強い光や乾いた風に耐えにくい
水やり 植え替え直後にたっぷり。その後は土が乾いてから 新しい土は湿りやすく、やりすぎになりやすい
肥料 新しい芽が動きはじめてから、薄めたものを 傷ついた根に肥料は負担になる
葉がしおれたら 土が湿っていれば水は足さず、葉水で乾燥を防ぐ 根が水を吸いきれていないだけのことが多い

植え替え後に葉が少ししおれたり、下の葉が1〜2枚黄色くなったりするのは、根が新しい土になじむまでのよくある反応です。土が湿っているのに水を足すと根腐れにつながるので、慌てずに様子を見てください。肥料の与え方は、肥料の記事で詳しく扱っています。

\ 肥料を与える時期と与え方 /

根腐れした株・大きな株の植え替え|ふだんと違うところ

根腐れした株は、季節を問わずすぐに植え替えて、傷んだ根を取り除きます。大きな株は、無理に一人で抜こうとせず、鉢を横に倒して作業するのがコツです。

根腐れした株は、根を洗って傷んだ部分を切る

根腐れした株は、鉢から抜いたら古い土をできるだけ落とし、水で根を洗います。黒くぶよぶよした根や、においのする根をはさみで切り取り、白く張りのある根だけを残してください。新しい鉢と新しい土に植えたら、水やりは控えめにして、明るい日陰で回復を待ちます。私がモンステラを立て直したのも、この方法でした。

\ 根腐れの見分け方と復活のさせ方 /

大きな株は鉢を倒して、2人で作業する

背の高い株や重い鉢は、床にシートを敷いて鉢を横に倒し、株元を持ちながら鉢を引き抜くと楽です。できれば2人で、1人が株を支え、もう1人が鉢を抜くようにしてください。大きな株の植え替えがどれほど大変かは、大型の観葉植物の記事でも紹介しています。

― 大型の観葉植物を選ぶ前に知っておきたいこと ―

観葉植物の植え替えで失敗しやすいこと

植え替えの失敗で多いのは、鉢を大きくしすぎる・寒い時期に植え替える・植え替え直後に肥料や強い日差しを与える、の3つです。どれも「早く大きくしたい」「元気にしたい」という気持ちから起こりやすい失敗です。

← 横にスクロールできます →

失敗 起きること かわりにすること
鉢を大きくしすぎる 土が乾かず根腐れしやすい 一回り(直径3cmほど)大きな鉢にとどめる
秋冬に植え替える 根が動かず、春まで回復しない 5月〜梅雨入り前か、梅雨明け〜9月に行う
植え替え直後に肥料を与える 傷ついた根をさらに傷める 新しい芽が動きはじめるまで待つ
直後に日なたへ出す 葉がしおれたり葉焼けしたりする 明るい日陰で1〜2週間休ませる
根を崩しすぎる 回復に時間がかかる 外側の土を3分の1ほど落とす程度に

観葉植物の植え替えでよくある質問

観葉植物の植え替えはいつするのがいいですか?
よく伸びはじめる5月から梅雨入り前がいちばん向いています。梅雨明けから9月ごろまでもできますが、10月以降と冬は根が動かず回復に時間がかかるので避けてください。根腐れしている場合だけは、季節を問わずすぐに植え替えます。
植え替えはどのくらいの頻度でするものですか?
小さな鉢の株は1〜2年に1回、大きな鉢は2〜3年に1回が目安です。鉢底から根が出てきた・水がしみ込みにくくなったといったサインが出たら、次の適期に植え替えてください。
植え替えた後、すぐに水をあげていいですか?
植え替えの直後は、鉢底から澄んだ水が出るまでたっぷり与えます。その後は、土が乾いてから水を与えてください。新しい土は湿りやすいので、植え替え後しばらくは水のやりすぎに気をつけます。
植え替え後に葉がしおれてしまいました。大丈夫ですか?
根が新しい土になじむまでは、葉が少ししおれることがあります。土が湿っているなら水は足さず、明るい日陰で様子を見てください。葉水をしてあげると、葉の乾燥を防げます。
冬に植え替えてはいけないのですか?
冬は根がほとんど動かないので、植え替えで傷ついた根が春まで回復しません。形を整えたいだけなら春まで待ってください。ただし、根腐れしている場合は冬でも植え替えて、傷んだ根を取り除きます。
古い土は使い回してもいいですか?
使い回すと、固くなって水はけが悪かったり、病気の原因が残っていたりすることがあります。観葉植物は室内で育てるので、植え替えのときは新しい土を使うのがおすすめです。

まとめ|観葉植物の植え替えは「適期に、一回り大きな鉢へ、根を整えて」

観葉植物の植え替えは、5月から梅雨入り前の適期に、傷んだ根を整えてから一回り大きな鉢へ植えるのが基本です。植え替え後は明るい日陰で1〜2週間休ませ、肥料は新しい芽が動いてから再開すれば、ほとんど失敗しません。

観葉植物の植え替えで失敗しない5つのポイント
  • 植え替えは5月〜梅雨入り前がいちばん。10月以降と冬は避ける(根腐れは除く)
  • 鉢は今より一回り(直径3cmほど)大きなものにする
  • 外側の固まった土を3分の1ほど落とし、黒く傷んだ根を切る
  • 植え替え直後はたっぷり水をやり、明るい日陰で1〜2週間休ませる
  • 肥料は新しい芽が動きはじめてから再開する

植え替えは、株を大きくするためだけの作業ではありません。私のモンステラのように、弱った株を立て直す手段にもなります。

まずは、鉢底から根が出ていないか、今ある鉢をひとつずつ裏返して確かめるところから始めてみてください。

植物選びに迷ったら

新しい植物や鉢、土を探しているなら、観葉植物専門の通販サイトもチェックしてみてください。送料や枯れ保証で比べたおすすめの通販サイトをまとめています。

この記事を書いた人
userimg
アワツ
北向き1Kの木造アパートで観葉植物を育てている管理人。日中も薄暗く、夏は湿気がこもる部屋で、ポトスやサンスベリア、モンステラ、パキラなどを育てています。枯らした失敗をもとに、部屋の環境に合わせた育て方を発信中。専門書や公的機関の情報を裏取りし、正確さと初心者目線を大切にしています。
お気に入りの観葉植物を見つけよう
白い鉢に植えられたモンステラが木の棚に置かれた明るい室内の風景

自宅にぴったりの観葉植物を、信頼できるオンラインショップで選んでみませんか。初心者でも安心して購入できる通販サイトを厳選しました。

おすすめの記事