
観葉植物に肥料はいつあげればいいのか。どのくらいの量で、どのくらいの間隔なのか。液体と粒の肥料、どちらを買えばいいのか。肥料は分からないことが多いわりに、失敗すると根を傷めてしまう、少しこわい存在です。
私自身、観葉植物を育てはじめた最初の冬に、元気がないパキラを見て「栄養が足りないのかも」と液体肥料を足したことがあります。ところが良くなるどころか、数週間で下の葉がぽろぽろ落ちてしまいました。冬は根がほとんど動いていないので、肥料を吸いきれずに根を傷めていたのです。それからは、肥料は「元気な時期に、少なめに」を守るようにしています。
この記事では、観葉植物の肥料を与える時期を月ごとに整理しました。液体肥料と置き肥の違いや量と頻度、与えすぎたときのサインと直し方もまとめています。肥料がいらない場面や、生ゴミや米のとぎ汁が肥料になるのかという疑問にも答えます。
読み終わるころには、いま手元の鉢に肥料をあげるべきかどうか、迷わず判断できるようになっているはずです。
この記事で分かること
- 観葉植物に肥料を与える時期と止める時期
- 液体肥料と置き肥の違いと使い分け
- 肥料の量と頻度、水やりとの順番
- 肥料を与えすぎたときのサインと直し方
- 肥料を与えてはいけない場面
こんな人におすすめ
- 観葉植物の肥料をいつあげればいいか迷っている人
- 液体と粒の肥料のどちらを買うか決められない人
- 肥料をあげたのに調子が悪くなった人
- 冬に元気がない鉢をどうにかしたい人
観葉植物の肥料はいつ与える?|春から秋の成長期だけ、冬は止める
観葉植物の肥料は、新しい芽や葉がどんどん出てくる春から秋の成長期だけ与え、11月から2月ごろの寒い時期は止めるのが基本です。成長していない時期に与えても、根が肥料を吸いきれず、かえって根を傷めてしまいます。
観葉植物の多くは暖かい地域の生まれで、気温が15℃前後を下回ると成長がゆっくりになり、冬はほとんど止まります。園芸では、この成長が止まる時期を休眠期と呼ぶこともあります。肥料は「育つ力を後押しするもの」なので、育っていない時期に足しても効きません。反対に、夏の暑さが厳しい時期も株が疲れやすいので、量を控えめにします。
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| 時期 | 肥料の与え方 | ポイント |
|---|---|---|
| 3〜4月 | 新芽が動いたら薄めに再開 | いきなり規定量にせず、最初は説明書より薄めから |
| 5〜6月 | いちばん与えてよい時期 | 植え替えのあとは2〜3週間あけてから |
| 7〜8月 | 控えめに続ける | 猛暑で弱っている株には与えない |
| 9〜10月 | 少しずつ減らす | 涼しくなって成長がゆっくりになったら間隔をあける |
| 11〜2月 | 止める | 元気がなくても足さない。春まで待つ |
いまは秋なので、これから肥料は少しずつ減らしていく時期です。暖房で室温が高く保たれ、冬でも新しい葉が出てくる部屋なら、ごく薄い液体肥料を月に1回ほど与えることもあります。ただ、迷ったら冬は与えないほうが安全です。
観葉植物に肥料がいらないとき|植え替え直後と弱っているとき
観葉植物は、肥料がなくてもすぐに枯れるわけではありません。植え替えた直後や根腐れ・寒さで弱っているとき、買ってきたばかりのときは、肥料を与えないほうが安全です。
植え替えのときに使う市販の培養土(ばいようど・植物を育てるために配合された土)には、はじめから肥料が混ぜてあるものが多くあります。そこへさらに肥料を足すと濃くなりすぎるので、植え替えのあとは2〜3週間ほどあけてください。買ってきたばかりの株も、お店で肥料をもらっていることが多いので、1か月ほどは様子を見ます。
いちばん気をつけたいのが、元気がないときです。葉が黄色い・垂れているといった不調の多くは、水のやりすぎや寒さや光不足が原因です。肥料不足ではありません。弱った根に肥料を与えると、とどめを刺してしまうことがあります。まず原因を確かめてください。
\ 葉が黄色くなったときの原因の見分け方はこちら /
観葉植物の肥料の種類|液体肥料と置き肥の違いと選び方
観葉植物の肥料は、水で薄めて与える液体肥料と、土の上に置く粒状の置き肥(おきごえ)の2つが中心です。すぐに効かせたいなら液体肥料、手間を減らしたいなら置き肥が向いています。
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| 種類 | 効き方 | 与える間隔の目安 | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| 液体肥料 | すぐに効き、長くは残らない | 成長期に1〜2週間に1回 | 量を細かく調整したい人・鉢が少ない人 |
| 置き肥(粒状) | 水やりのたびに少しずつ溶けてゆっくり効く | 成長期に1〜2か月に1回 | 手間を減らしたい人・鉢が多い人 |
| 活力剤 | 肥料ではなく、根の働きを助ける補助 | 商品の説明に従う | 肥料と併用したい人(単体では栄養にならない) |
室内の観葉植物に使うなら、においが少なく虫が寄りにくい化成肥料がおすすめです。油かすなどの有機肥料はゆっくり効いて土にもよい一方、においやコバエの原因になりやすいので、屋外のベランダで使うほうが向いています。初めてなら、観葉植物用と書かれた液体肥料を1本用意すれば十分です。
観葉植物の肥料の与え方|量・頻度・水やりとの順番
肥料は「説明書の量を守る」か「迷ったら少なめ」が鉄則です。多く与えるほど早く育つわけではなく、濃すぎる肥料は根を傷めます。液体肥料は水やりの代わりに、置き肥は鉢のふちに置いて、それぞれ決まった間隔で与えるのが基本です。
液体肥料は水やりの代わりに与える
液体肥料は、説明書に書かれた倍率で水に薄め、いつもの水やりの代わりに与えます。土が乾いてから、鉢底から流れ出るくらいたっぷり与えるのは普通の水やりと同じです。乾いた土に濃い肥料がいきなり入ると根に負担がかかるので、土がカラカラに乾ききっているときは、先に軽く水をしみこませてから与えると安心です。
置き肥は鉢のふちに置き、根元から離す
粒状の置き肥は、株の根元ではなく、鉢のふち近くの土の上に置きます。根元に直接触れると、その部分の根が傷むことがあるからです。量は鉢の大きさに合わせて説明書どおりにし、効き目が切れるころ(多くは1〜2か月)に新しいものと取り替えます。
鉢の大きさと品種で量を加減する
小さな鉢は土の量が少ないぶん、肥料の影響を強く受けます。デスクに置くような小鉢には、説明書の半分くらいの濃さから始めると失敗がありません。サンスベリアやザミオクルカスのように成長がゆっくりな品種も、肥料は少なめで足ります。反対に、モンステラやポトスのように成長期にどんどん葉を出す品種は、肥料の効き目が分かりやすい品種です。
観葉植物に肥料を与えすぎたときのサインと対処|肥料焼け
肥料を与えすぎると、葉の先や縁が茶色く焦げたようになったり、下の葉が急に落ちたりします。これが肥料焼けです。気づいたら肥料をすぐに止め、たっぷりの水で土の中の肥料分を洗い流してください。
水で洗い流すときは、鉢底から水がどんどん流れ出るまで、鉢の土の量の2〜3倍くらいの水を通します。置き肥が残っていたら取り除き、しばらくは水だけで様子を見ます。土の表面に白い結晶のようなものがついているのも、肥料分がたまったサインです。
症状が重く、葉が次々と落ちるときは、根が傷んでいるかもしれません。5〜9月の暖かい時期なら、新しい土への植え替えを考えてください。冬は植え替えをせず、水を控えて暖かい場所で春を待ちます。
おすすめの観葉植物用の肥料|初めてなら液体肥料1本から
初めて肥料を買うなら、観葉植物用として売られている液体肥料を1本選ぶのがいちばん手軽です。薄め方や使い方が観葉植物向けに書かれているので、量を間違えにくくなります。
たとえば次の商品は、観葉植物用として売られている液体肥料です。
どの肥料を使う場合も、ラベルに書かれた薄め方と与える間隔を守ることがいちばん大切です。同じメーカーでも、そのまま使うタイプと水で薄めるタイプがあるので、買ったらまずラベルを確かめてください。
肥料の3大要素と葉の色のサイン|窒素・リン酸・カリ
肥料の袋に書かれている「N・P・K」は、窒素・リン酸・カリの3大要素です。観葉植物は葉を楽しむ植物なので、葉を育てる窒素が入った、バランスのよい肥料を選べば大きな失敗はありません。
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| 要素 | おもな働き | 足りないときのサイン |
|---|---|---|
| 窒素(N) | 葉や茎を育てる | 古い下の葉から全体が黄色っぽくなる |
| リン酸(P) | 根や花の育ちを助ける | 成長が止まり、葉の色がくすむ |
| カリ(K) | 根を丈夫にし、暑さ寒さへの強さを支える | 葉の縁から黄色や茶色になる |
葉脈は緑のまま、葉脈のあいだだけが黄色くなる場合は、鉄やマグネシウムといった少量で足りる栄養が不足していることもあります。微量要素まで入った観葉植物用の肥料を使っていれば、たいていは足ります。
生ゴミや米のとぎ汁は観葉植物の肥料になる?
野菜くずやコーヒーかす、米のとぎ汁を、そのまま観葉植物の鉢に入れるのはおすすめしません。室内の鉢の中ではうまく分解されず、カビやコバエ、においの原因になりやすいからです。
生ゴミなどを肥料として使うには、時間をかけてしっかり発酵させてたい肥にする必要があります。室内の観葉植物なら、市販の観葉植物用の肥料を使うほうが、手間も失敗もずっと少なくなります。実際にどうなるのかを調べた記事もあるので、試してみたい方は先に読んでみてください。
― キッチンのゴミを肥料にしたらどうなるか調べた記事はこちら ―
観葉植物の肥料でよくある質問
まとめ|観葉植物の肥料は「成長期に、少なめに」
観葉植物の肥料は、春から秋の成長期に少なめに与え、冬は止める。この基本を守るだけで、肥料の失敗はほとんど防げます。元気がないときほど、肥料より先に水やりや置き場所を見直してください。
- 肥料は春から秋の成長期だけ。11月から2月は止める
- 植え替え直後・買ってすぐ・弱っているときは与えない
- 液体肥料は1〜2週間に1回、置き肥は1〜2か月に1回が目安
- 量は説明書どおりか、迷ったら少なめ。小鉢は半分の濃さから
- 葉先が焦げたら肥料焼け。すぐ止めて水で洗い流す
私も最初の冬に、元気のないパキラへ肥料を足して弱らせました。それ以来、肥料は春に新芽が動いたのを見てから始めるようにしています。新しい葉が次々と開いていくのを見ると、肥料は「足りないものを補う」より「育つ力を少し後押しする」ものだと実感します。
元気な株や鉢を新しく探すなら、AND PLANTSのような観葉植物の専門店をのぞいてみるのもおすすめです。
新しい植物や鉢、土を探しているなら、観葉植物専門の通販サイトもチェックしてみてください。送料や枯れ保証で比べたおすすめの通販サイトをまとめています。




