
私自身、北向きの部屋で観葉植物を育てはじめたころ、「日当たりが悪いから無理」とあきらめかけたことがありました。でも実際に試してみると、サンスベリアやポトスのように、暗めの部屋でも元気に育つ品種がいくつもあることに気づきました。
この記事では、日当たりが悪い部屋や暗い部屋でも育つ観葉植物を12種類紹介します。品種ごとの暗さへの強さと置き場所の目安に加えて、暗い部屋ならではの水やりの減らし方や、光を足す工夫もまとめました。
この記事で分かること
- 「日当たりが悪い」部屋の明るさの目安
- 暗い部屋でも育つ観葉植物12品種と、それぞれの置き場所
- 暗い部屋での水やり・土・肥料の加減
- 育成ライトや鉢の向きで光を足す工夫
こんな人におすすめ
- 北向きや窓の少ない部屋で植物をあきらめていた人
- 暗い場所で一度枯らしてしまった人
- ワンルームや在宅ワークの部屋に緑を足したい人
- 暗さに強い品種を具体的に知りたい人
日当たりが悪い部屋の観葉植物は「暗さに強い品種」と「水を控えめに」が基本
日当たりが悪い部屋で観葉植物を育てるコツは、暗さに強い品種(耐陰性の高い品種)を選ぶことと、明るい部屋より水やりを控えめにすることの2つです。光が少ないと植物は水をあまり使わないので、明るい部屋と同じ感覚で水をあげると根腐れしやすくなります。
人の目には明るく見える部屋でも、植物にとっては暗いことがよくあります。手をかざして床にうっすら影ができるくらいなら、暗さに強い品種なら育てられる明るさです。影がほとんどできない場所では、育成ライトで光を足すか、ときどき明るい場所へ移す工夫が必要になります。明るさの目安は照度計アプリのルクス(lux)でも確かめられます。
← 横にスクロールできます →
| 部屋の明るさ | 場所の例 | 目安 | 向いている植物 |
|---|---|---|---|
| 明るい | 南向きや東向きの窓辺 | くっきりした影ができる | ほとんどの観葉植物 |
| やや暗い | 窓から少し離れた場所・北向きの窓辺 | ぼんやりした影ができる | この記事の12品種はほぼ育つ |
| 暗い | 窓から遠い部屋の奥・廊下 | 影がほとんどできない | サンスベリア・ザミオクルカスなど暗さにとくに強い品種。光を足すと安心 |
暗さに強い品種の多くは、森の木々の下のような弱い光の中で育ってきた植物です。園芸では、この暗さへの強さを「耐陰性(たいいんせい)」と呼びます。少ない光でも光合成でやりくりできる代わりに、生長はゆっくりになります。
日当たりが悪い部屋でも育つ観葉植物12選
日当たりが悪い部屋でとくに育てやすいのは、サンスベリア・ポトス・アグラオネマ・ザミオクルカスの4つです。暗さへの強さと水やりの手間、大きさを見比べて、置きたい場所に合う品種を選んでください。

← 横にスクロールできます →
| 品種 | 暗さへの強さ | 水やりの手間 | 大きさ | ひとこと |
|---|---|---|---|---|
| サンスベリア | とても強い | 少ない | 小〜大 | 乾燥に強く、冬は断水気味でよい |
| ポトス | とても強い | ふつう | 小〜中(つる性) | 吊るして楽しめる |
| アグラオネマ | とても強い | ふつう | 小〜中 | 模様のある葉が暗い部屋で映える |
| ザミオクルカス | とても強い | 少ない | 小〜中 | 根元のいもに水をためる |
| アスプレニウム | 強い | ふつう | 中 | 湿度が好きなシダの仲間 |
| モンステラ | ふつう | ふつう | 中〜大 | 暗いと葉の切れ込みが減る |
| パキラ | ふつう | ふつう | 中〜大 | 暗すぎると徒長しやすい |
| ドラセナ・マッサンゲアナ | 強い | ふつう | 中〜大 | 葉の中央の黄色い筋が明るい印象 |
| シェフレラ(カポック) | ふつう | ふつう | 中〜大 | 寒さに強い |
| フィロデンドロン・ヘデラセウム | 強い | ふつう | 小〜中(つる性) | ハート形の葉のつる性 |
| カラテア・オルビフォリア | 強い | やや多い | 中 | 湿度と寒さに気をつける |
| シンゴニウム | 強い | ふつう | 小〜中(つる性) | 葉の形が育つにつれて変わる |

1. サンスベリア
サンスベリアは、剣のような葉がまっすぐ立ち上がる、暗さにも乾燥にも強い植物です。葉に水をためこめるので、水やりを忘れがちな人でも育てやすい品種です。
水やりは土が中まで乾いてからにし、冬は断水気味にしてください。寒さには弱く、下限は5℃、できれば10℃以上を保ちます。暗い場所でも耐えますが、明るいほうがよく育つので、ときどき窓辺に移すと調子を保てます。
置き場所の目安は、北向きの窓辺・部屋の中ほど・廊下です。くわしい育て方はサンスベリアの育て方にまとめています。
― AND PLANTSで見る ―
2. ポトス
ポトスは、ハート形の葉がつるになって伸びる、室内でいちばん育てやすい品種のひとつです。和名はオウゴンカズラで、斑の入り方が違う品種もたくさんあります。
水やりは土の表面が乾いてから与え、冬は控えめにします。冬は10℃以上を保ってください。暗すぎる場所では斑が薄くなり、茎がひょろひょろ伸びるので、そうなったら明るい場所へ寄せましょう。
置き場所の目安は、棚の上から垂らす・北向きの窓辺・洗面所です。くわしい育て方はポトスの育て方にまとめています。
― AND PLANTSで見る ―
3. アグラオネマ
アグラオネマは、熱帯アジアの森の下草として育つ植物で、暗めの場所でも模様のある葉を保ちやすい品種です。シルバーやピンクの模様が入る品種があり、暗い部屋のアクセントになります。
水やりは土の表面が乾いたら与え、受け皿の水はためないでください。寒さに弱く、冬は最低でも10℃、できれば15℃以上を保つと安心です。
置き場所の目安は、北向きの窓辺・窓から少し離れた場所です。くわしい育て方はアグラオネマの育て方にまとめています。
4. ザミオクルカス(ZZプラント)
ザミオクルカスは、つやのある厚い葉が並ぶ、暗さにとても強い品種です。根元のいものような部分に水をためるので、水やりが少なくても長く耐えます。
水やりは土が完全に乾いてからで十分です。水のやりすぎには弱いので、冬はとくに控えめにしてください。冬は10℃以上を保ちます。
置き場所の目安は、部屋の奥・廊下・照明だけのデスクまわりです。くわしい育て方はザミオクルカスの育て方にまとめています。
― HitoHanaで見る ―
5. アスプレニウム(オオタニワタリ)
アスプレニウムは、明るい緑の葉が鳥の巣のように広がるシダの仲間です。森の木陰で育つ植物なので、直射日光より、やわらかい光の暗めの場所のほうが向いています。
水やりは土の表面が乾きはじめたら与え、株の中心に水がたまらないようにします。湿度を好むので、乾く季節は葉水をしてください。冬は10℃以上を保ちます。
置き場所の目安は、北向きや東向きの窓辺・明るい浴室です。くわしい育て方は浴室で育てる観葉植物にまとめています。
6. モンステラ
モンステラは、大きな葉に切れ込みが入る人気の品種です。本来は明るい場所を好みますが、やや暗い部屋にも慣れてくれます。
水やりは土の表面から2〜3cmが乾いたら与えます。暗すぎると新しい葉の切れ込みが減り、茎が間のびするので、窓から離しすぎないのがコツです。大きく育つので、置き場所に余裕をもたせてください。
置き場所の目安は、東向きや西向きの窓から少し離れた場所・北向きの窓辺です。くわしい育て方はモンステラの育て方にまとめています。
― AND PLANTSで見る ―
7. パキラ
パキラは、手のひらのような葉と、編みこんだ幹が特徴の丈夫な品種です。明るい場所を好みますが、比較的暗さにも耐えます。
水やりは土の表面が乾いたら与え、冬は控えめにします。寒さの下限は5℃ほどで、葉を傷めずに冬を越すなら10℃以上が理想です。暗い場所に長く置くと葉が減り、ひょろひょろ伸びるので気をつけてください。
置き場所の目安は、東向きや西向きの窓から少し離れた場所・北向きの窓辺です。くわしい育て方はパキラの育て方にまとめています。
― AND PLANTSで見る ―
8. ドラセナ・マッサンゲアナ(幸福の木)
ドラセナ・マッサンゲアナは「幸福の木」の名前で知られる品種で、葉の中央に黄色い筋が入ります。丈夫で、やや暗い部屋でも育つ品種です。
水やりは土の表面から2〜3cmが乾いたら与えます。葉にほこりがたまると光を受けにくくなるので、ときどき湿らせた布で拭いてください。冬は10℃以上を保ちます。
置き場所の目安は、北向きの窓辺・窓から少し離れた場所です。くわしい育て方はドラセナの育て方にまとめています。
― AND PLANTSで見る ―
9. シェフレラ(カポック)
シェフレラは、小さな葉が手のひら状に広がる品種で、カポックの名前でも売られています。観葉植物の中では寒さに強く、耐寒温度は3℃ほどです。
水やりは土の表面が乾いたら与え、受け皿の水はためないでください。暗い場所に長く置くと葉の間がのびて斑が薄くなるので、ときどき鉢を回して光を均等に当てましょう。
置き場所の目安は、東向きや西向きの窓から少し離れた場所・北向きの窓辺です。くわしい育て方はカポック(シェフレラ)の育て方にまとめています。
― AND PLANTSで見る ―
10. フィロデンドロン・ヘデラセウム
フィロデンドロン・ヘデラセウムは、ハート形の葉がつるになって伸びる品種です。ポトスに似ていますが、葉が薄くやわらかいのが特徴です。
水やりは土の表面が乾いたら与えます。乾燥より水のやりすぎに弱いので、冬は控えめにしてください。冬は10℃以上を保ちます。伸びすぎたつるは節の上で切り戻すと、脇から新しい芽が出ます。
置き場所の目安は、北向きの窓辺・棚の上から垂らすです。くわしい育て方はフィロデンドロンの育て方にまとめています。
― HitoHanaで見る ―
11. カラテア・オルビフォリア
カラテア・オルビフォリアは、丸い大きな葉に銀色と緑の縞が入る品種です。森の下草として育つので、直射日光の当たらない暗めの場所でも葉の模様を保ちやすい植物です。
水やりは土の表面が乾きはじめたら与えます。乾燥と寒さに弱いので、冬は10℃以上(できれば18℃前後)を保ち、葉水や加湿で湿度を補ってください。直射日光は葉焼けの原因になります。
置き場所の目安は、北向きの窓辺・東向きの窓から少し離れた場所です。くわしい育て方はカラテアの育て方にまとめています。
12. シンゴニウム
シンゴニウムはつる性の品種で、若いうちは矢じり形の葉が、育つと手のひらのように分かれた形に変わります。白やピンクの模様が入る品種も人気です。
水やりは土の表面が乾いたら与え、冬は回数を減らしてください。冬の室温は10℃以上が目安です。暗すぎると葉色が薄くなり、ピンクの品種は緑に戻りやすくなるので、窓辺に寄せて明るさを確保してください。
置き場所の目安は、北向きの窓辺・棚の上から垂らすです。くわしい育て方はシンゴニウムの育て方にまとめています。
\ 置き場所の決め方の基本 /
日当たりが悪い部屋での育て方|水やり・土・肥料を控えめにする
日当たりが悪い部屋では、光合成がゆっくりになるぶん、水も肥料も少なくて済みます。明るい部屋と同じペースで与えると、使いきれない水や肥料が根を傷める原因になるので、どちらも控えめにするのが基本です。

← 横にスクロールできます →
| 手入れ | 暗い部屋での目安 | 理由 |
|---|---|---|
| 水やり | 日数で決めず、指で土の中まで乾いたのを確かめてから | 光が少ないと水をあまり使わず、土が乾きにくい |
| 土 | 水はけのよい土。観葉植物用の土に軽石などを混ぜる | 土がいつまでも湿っていると根腐れしやすい |
| 鉢 | 底に穴のある鉢。乾きにくいなら素焼きの鉢も | 余分な水をためない |
| 肥料 | 生長期に薄めに。冬と弱っているときは与えない | 生長がゆっくりで、肥料を使いきれない |
| 葉の手入れ | ときどき湿らせた布でほこりを拭く | ほこりがたまると、少ない光をさらに受けにくくなる |
育成ライトで光を足す
部屋の奥や窓のない場所で育てるなら、植物育成ライトで光を足すのが確実です。葉から20〜40cmほど離して、1日8〜12時間当てるのが目安です。24時間つけっぱなしにしても育ちが早くなるわけではないので、タイマーで夜は消してください。
― 電球型で取りつけやすい育成ライト ―
鉢を回して、ときどき明るい場所へ
植物は光のほうへ伸びるので、同じ向きのままだと片側だけが伸びて形が崩れます。2週間に1回ほど鉢を4分の1ずつ回し、暗い場所の鉢は週に何日か明るい場所へ移すと、元気を保ちやすくなります。
\ 暗い部屋でこもりやすい湿度の管理 /
暗い部屋・ワンルームでの観葉植物の飾り方
暗い部屋で観葉植物を飾るなら、光の入る窓のまわりに植物を集め、棚や吊り下げを使って縦の空間を使うのがコツです。窓から離れた場所には、暗さにとくに強いサンスベリアやザミオクルカスを選んでください。

窓際に棚を置くなら、上の段にサンスベリアやザミオクルカス、下の段にポトスやアグラオネマを並べるのがおすすめです。つる性のポトスやフィロデンドロンは、高い位置から垂らすと床のスペースを使わずに緑を増やせます。白や明るい色の鉢を選ぶと、暗い部屋でも見た目が明るくなります。
\ 吊るして楽しむハンギングの飾り方 /
\ 在宅ワークの部屋に置きやすい観葉植物 /
暗さに強い観葉植物が買える通販ショップ
暗さに強い品種を通販で探すなら、写真と育てやすさの説明が充実したお店が選びやすいです。AND PLANTSは鉢とセットの観葉植物がそろっていて、HitoHana
は実物の写真を見ながらサイズや樹形を選べます。
どうしても光が届かない場所には、よくできたフェイクグリーン(プリマオンライン)
を置くのもひとつの方法です。通販サイトのくわしい比較は、観葉植物が買えるおすすめ通販サイトにまとめています。
\ フェイクグリーンの選び方 /
日当たりが悪い部屋の観葉植物でよくある質問
あります。サンスベリア・ポトス・アグラオネマ・ザミオクルカスなどは、直射日光の入らない部屋でも育ちます。どれも森の木陰のような弱い光の中で育ってきた植物です。
暗さに強い品種なら育てられます。窓辺に寄せて置き、ときどき明るい場所へ移すと元気を保ちやすくなります。北向きのワンルームでの置き方は、北向き1Kの観葉植物の記事にまとめました。
明るい部屋よりゆっくりになります。そのぶん形が崩れにくく、コンパクトなまま長く楽しめるという良さもあります。
日数ではなく、土が中まで乾いたのを指で確かめてから与えてください。光が少ないと水をあまり使わないので、明るい部屋と同じペースで与えると根腐れしやすくなります。
あります。葉から20〜40cmほど離して、1日8〜12時間当てるのが目安です。窓のない場所でも、ライトがあれば多くの観葉植物を育てられます。
ライトなしで育て続けるのは難しいです。育成ライトを使うか、数日おきに明るい部屋と入れ替えてください。どうしても難しい場所には、フェイクグリーンを使う方法もあります。
まとめ|日当たりが悪い部屋でも、品種と水やりで緑は育てられる
暗さに強い品種を選んで水やりと肥料を控えめにすれば、日当たりが悪い部屋でも観葉植物は元気に育ちます。光が足りない場所では、育成ライトや鉢の入れ替えで光を足してください。
- まずはサンスベリア・ポトス・アグラオネマ・ザミオクルカスから始める
- 水やりは日数でなく、土の中まで乾いたのを確かめてから
- 肥料は生長期に薄めに。冬は与えない
- 暗い場所の鉢は、ときどき明るい場所へ移すか育成ライトで光を足す
- 鉢を定期的に回し、葉のほこりを拭いて少ない光を活かす
最初から何鉢もそろえるより、暗さにとくに強い品種を1〜2鉢置いて、部屋の明るさに慣れていくのがおすすめです。育ってくれる品種がわかれば、少しずつ緑を増やしていけます。
新しい植物や鉢、土を探しているなら、観葉植物専門の通販サイトもチェックしてみてください。送料や枯れ保証で比べたおすすめの通販サイトをまとめています。







