
大事な観葉植物の葉が、ある日から黄色くなりはじめる。水はあげているし、窓辺にも置いている。それなのになぜと検索すると、「根腐れ」「日光不足」「肥料切れ」とばらばらの答えが並び、どれが自分の株に当てはまるのか分からなくなります。
私自身、初めて買った観葉植物の葉が、下から順番に黄色くなったことがあります。水も光も足りているはずなのに、鉢を持ち上げてみると、ずっしり重い。土がいつも湿ったままで、根が息苦しくなっていたのです。原因は、良かれと思って続けた水のやりすぎでした。それからは、葉の色が変わったらまず鉢を持ち上げるのが習慣になりました。
この記事では、葉が黄色くなる5つの原因と、鉢の重さや葉の位置で原因を見分ける方法をまとめました。茶色や黒くなる場合や斑点が出る場合の原因、変色した葉の処置と復活のさせ方、黄色くしないための習慣も紹介します。
読み終わるころには、目の前の株の葉がなぜ黄色くなったのか、見当がついているはずです。
この記事で分かること
- 観葉植物の葉が黄色くなる5つの原因
- 鉢の重さと葉の位置で原因を絞り込む方法
- 葉が茶色・黒・斑点になるときの原因
- 黄色くなった葉の処置と株の復活のさせ方
- 葉を黄色くしないための毎日の習慣
こんな人におすすめ
- 葉が下から黄色くなってきて不安な人
- 調べても原因がばらばらで迷っている人
- 葉が茶色や黒に変わってしまった人
- 弱った株をできるだけ元気に戻したい人
観葉植物の葉が黄色くなる原因は5つ|まず色の変わり方を見る
観葉植物の葉が黄色くなる原因は、根腐れ・日光不足・栄養不足・根詰まり・寒さの5つにほぼ絞れます。下の古い葉が1〜2枚ずつ黄色くなるだけなら、自然な生え替わりで心配はいりません。どの原因かは、葉がどこから、どんなふうに変わったかでかなり見分けられます。
葉が緑色なのは、葉緑素という色素があるからです。根が傷んだり光や栄養が足りなかったりして葉緑素が作られなくなると、葉は黄色く見えてきます。植物学ではクロロシスと呼ばれる状態です。つまり原因探しは、「なぜ葉緑素が作られなくなったのか」をさかのぼる作業になります。
症状ごとの目安を、先に表にしておきます。
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| 葉の様子 | まず疑う原因 | 最初にやること |
|---|---|---|
| 全体がしんなり黄色い | 水のやりすぎ・根腐れ | 鉢を持ち上げて重さを確かめ、水やりを止める |
| 全体の色が薄く、新しい葉も小さい | 日光不足 | 明るい窓辺へ少しずつ移す |
| 葉脈は緑で、あいだだけ黄色い | 栄養不足(鉄・マグネシウムなど) | 成長期なら薄めた液体肥料を与える |
| 下の葉から黄色く、鉢底から根が出ている | 根詰まり | 5〜9月の暖かい時期に一回り大きい鉢へ植え替える |
| 冬に急に黄色くなり、葉が落ちる | 寒さ | 夜は窓から離し、暖かい部屋へ移す |
| いちばん下の葉だけ1〜2枚 | 自然な生え替わり | 黄色い葉を取るだけで様子を見る |
| 葉先や縁が茶色く乾く | 空気の乾燥・肥料の与えすぎ | エアコンの風を避け、肥料を止める |
| 黒っぽく、ぐにゃっとする | 冷え込み・過湿 | 暖かい場所へ移し、水を控える |
葉の悩みは、観葉植物の相談の中でもとくに多いものです。ユーザーから寄せられる悩みを集計した記事でも、葉の変色や落葉がいちばん多い悩みでした。
― 観葉植物の悩み500件を集計した記事はこちら ―
葉が黄色くなった原因を絞り込む3つのチェック|鉢の重さ・葉の位置・変わった速さ
原因が分からないときは、鉢の重さ・黄色い葉の位置・色が変わった速さの3つを順に確かめてください。多くの場合、それで原因を絞り込めます。どれも道具はいらず、1分もかかりません。
チェック1|鉢を持ち上げて重さを確かめる
水やりから3日以上たっているのに鉢がずっしり重いなら、土が乾かず根が傷んでいる可能性が高いです。反対に、驚くほど軽いなら水切れか、根が鉢いっぱいに回った根詰まりを疑います。水やり直後の重さと、よく乾いたときの重さを一度覚えておくと、次から違いにすぐ気づけます。
チェック2|黄色いのは下の葉だけか、全体か
いちばん下の古い葉が1〜2枚ずつ黄色くなって落ちるなら、自然な生え替わりです。全体に広がったり新しい葉まで黄色かったりするなら、日光不足か栄養不足、根のトラブルを疑います。葉脈は緑のまま、あいだだけが黄色くなっていたら栄養不足の見込みが高くなります。
チェック3|急に変わったか、じわじわ進んだか
1週間ほどで急に黄色くなったなら、置き場所の移動や水やりの量の変化、冷え込みといった環境の急な変化が原因のことが多いです。1か月以上かけてじわじわ進んだなら、光不足や栄養不足、根詰まりのようにゆっくり効いてくる原因を考えます。
観葉植物の葉が黄色くなる5つの原因と対策
ここからは5つの原因を一つずつ、症状の特徴と対策に分けて見ていきます。当てはまりそうな原因から読んでください。

原因1|水のやりすぎによる根腐れ
葉が全体にしんなりと黄色くなり、鉢がいつまでも重いなら、水のやりすぎで根が傷んでいる可能性が高いです。土が湿ったままだと根が酸素を取り込めず、水も栄養も吸えなくなります。土の表面にカビが生えていたり、鉢から嫌なにおいがしたりするのも同じサインです。
まずは水やりを止め、土の中まで乾くのを待ちます。受け皿にたまった水も捨ててください。根元がぐらつく、においが強いなど根腐れが進んでいそうなら、植え替えで傷んだ根を取り除く必要があります。
原因2|日光不足
葉の色が全体に薄くなり、新しく出る葉も小さく淡い緑色なら、光が足りていません。窓辺に置いているつもりでも、北向きの窓やレースカーテンの奥、窓から2m以上離れた場所は植物には暗すぎることがよくあります。
レースカーテン越しの明るい窓辺へ、少しずつ移してください。急に強い日差しに当てると葉焼けを起こすので、数日かけて慣らします。うまくいけば、1〜2週間ほどで新しい葉の色が濃くなってきます。
原因3|栄養不足(葉脈のあいだが黄色くなる)
葉脈は緑のまま、葉脈と葉脈のあいだだけが黄色くなるのは、栄養不足の典型です。古い下の葉から全体が黄色くなるなら窒素、古い葉の葉脈のあいだならマグネシウム、新しい葉の葉脈のあいだなら鉄が足りない見込みが高いとされます。1年以上同じ土のまま育てている株によくある症状です。
春から秋の成長期なら、観葉植物用の液体肥料を説明書どおりに薄めて与えます。冬は根の動きが鈍く、肥料を吸いきれずにかえって根を傷めるので、春まで待ってください。
私が使っているのは、昔からある定番の液体肥料です。水で薄めて使うので、鉢の大きさや株の様子に合わせて濃さを加減できます。
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原因4|根詰まり
鉢底の穴から根がはみ出している、水をやってもすぐ下から流れ出てしまう。そんな株は、根が鉢いっぱいに回って水や栄養を吸う余裕がなくなっています。下の葉から順番に黄色くなることが多く、放っておくと株全体が弱っていきます。
対策は、一回り大きい鉢への植え替えです。真夏と真冬は株への負担が大きいので、4〜6月か9〜10月の暖かい時期に行ってください。
原因5|寒さ
冬に急に葉が黄色くなり、ぽろぽろ落ちはじめたら、寒さを疑います。多くの観葉植物は熱帯生まれで、室温が10℃を下回る日が続くと弱りやすくなります。昼は暖かい窓辺も、夜から明け方にかけては部屋の中でいちばん冷える場所です。
夕方からは窓から50cm〜1mほど離し、夜も冷えにくい部屋へ移してください。品種ごとの耐寒温度や冬の置き場所は、冬越しの記事にまとめています。
原因ではない場合|下の葉だけの自然な生え替わり
いちばん下の古い葉が、1〜2枚ずつゆっくり黄色くなって落ちるのは、株が新しい葉に栄養を回すための自然な生え替わりです。健康な株でも起こるので、黄色くなった葉を取れば十分です。3枚以上が同時に黄色くなる、新しい葉まで色が悪いといった場合は、ここまでの5つの原因を疑ってください。
\ いちばん多い根腐れの見分け方と復活方法はこちら /
観葉植物の葉が茶色・黒くなるときの原因と対策
葉が黄色ではなく茶色や黒に変わるときは、原因が少し違います。葉先や縁が茶色く乾くのは乾燥や肥料の与えすぎ、茶色い斑点は葉焼けや病気、黒っぽくぐにゃっとするのは冷え込みや過湿が多い原因です。

葉先や縁が茶色く乾く|乾燥と肥料の与えすぎ
葉先からカサカサと茶色くなるのは、空気の乾燥がいちばん多い原因です。エアコンや暖房の風が直接当たる場所では、とくに起こりやすくなります。肥料を与えすぎて根が傷む肥料焼けでも、葉の縁が焦げたように茶色くなります。
風の当たらない場所へ移し、乾燥する季節は葉水や加湿器で湿度を補ってください。肥料を与えていたなら一度止めて、鉢底から流れ出るまでたっぷり水を通し、土にたまった肥料分を洗い流します。一度茶色くなった部分は元に戻らないので、見た目が気になるなら茶色い部分だけを切り取っても構いません。
茶色い斑点が出る|葉焼けと病気
窓に面した側の葉に、茶色や白っぽく抜けたような部分が出たら、直射日光による葉焼けです。とくに暗い場所から急に日なたへ移したときに起こりやすくなります。レースカーテンで光をやわらげてください。
茶色や黒い斑点が少しずつ広がっていく場合は、炭疽病などの病気のこともあります。斑点の出た葉は早めに切り取り、ほかの鉢から離して様子を見てください。広がるようなら、観葉植物に使える殺菌剤を説明書どおりに使います。
黒っぽくぐにゃっとする|冷え込みと過湿
葉が黒ずんで柔らかくなるのは、冷え込みで葉の組織が傷んだときや、過湿で根や茎が傷んだときに多い症状です。冬の窓ガラスに葉が触れていた部分だけが黒くなることもあります。暖かい場所へ移して水を控え、黒くなった葉は春になってから整理してください。
― 葉先が茶色くなるときの原因をくわしく知りたい方はこちら ―
害虫や病気で葉の色が変わるとき|葉の裏を見て見分ける
葉に細かい白や黄色の点が出る、べたつく、すすのような黒い汚れがつく。そんなときは害虫を疑ってください。葉の裏や、茎と葉の付け根を見ると、原因の虫が見つかることがよくあります。

いちばん多いのはハダニで、葉に細かいかすれたような白い点が出て、ひどくなると葉全体が黄ばんでいきます。葉の裏に細い糸が張っていたら、ほぼハダニです。乾燥を好むので、葉の裏まで葉水をかけ、濡らした布で拭き取るのが基本の対策になります。
葉の裏まで水をかけるには、霧が細かく、続けて噴き出せる霧吹きが便利です。
― 葉の裏まで届く細かいミストの霧吹き ―
茎や葉の付け根に、白や茶色の小さな殻のようなものが付いていたらカイガラムシです。見つけたらアルコールを含ませた綿棒でこすり落としてください。葉がべたついたり黒いすすのような汚れが出たりするのは、カイガラムシやアブラムシの排泄物が原因のことがあります。
数が多くて手に負えないときは、観葉植物用の殺虫剤を使います。新しく買った鉢は、しばらくほかの鉢から離して置き、虫を持ち込まないようにすると安心です。
殺虫剤は、虫と病気の両方に使えるスプレータイプが扱いやすいです。使う前に、ラベルで使える植物と虫の種類を確かめてください。
― 虫と病気の両方に使えるスプレー ―
\ 害虫と病気の見分け方と対処法はこちら /
黄色くなった葉の処置と観葉植物の復活のさせ方
一度黄色くなった葉は、原因を取り除いても緑には戻りません。株を復活させるには、黄色い葉を整理して、これから出る新しい葉を健康に育てることを目指します。

黄色い葉は取る?残す?
葉の付け根を軽く引っ張って、すっと取れるなら取り時です。株がもう手放した葉なので、残しておいても病気や虫のすみかになってしまいます。抵抗があるうちは、株がまだ栄養を回収している途中です。無理に引っ張らず、自然に取れるのを待つか清潔なハサミで付け根から切ってください。一度に全体の3分の1以上の葉を取ると株が弱るので、少しずつ整理します。
根腐れしていたら植え替えで傷んだ根を取る
根腐れが原因なら、植え替えで傷んだ根を取り除くのがいちばんの近道です。鉢から株を抜いて古い土を落とし、黒く柔らかくなった根を清潔なハサミで切り取り、新しい土に植え直します。植え替えのあとは1週間ほど水を控え、明るい日陰で休ませてください。
ふだんの植え替えは5月から梅雨入り前が向いていますが、根腐れは待っているあいだにも広がるので、冬でも処置してください。作業は暖かい部屋で行い、処置のあとは冷え込む窓辺を避けます。においや株元のぐらつきがなく、土が湿っているだけのごく初期なら、水を止めて明るい場所で乾かすと持ち直すこともあります。
復活したかどうかの見極め方
復活の目安は、新しい芽が動き出すかどうかです。環境を直してから1か月たっても芽がまったく動かないなら、根がかなり傷んでいるかもしれません。反対に小さな新芽が出てきたら、そこから数か月で見違えるように元気になることが多いです。あわてて肥料を足したり置き場所を何度も変えたりせず、落ち着いて見守ってください。
― 植え替えの手順と土の選び方はこちら ―
観葉植物の葉を黄色くしないための5つの習慣
5つの原因が分かれば、予防はそれほど難しくありません。水やりは日数でなく鉢の重さで決める・置き場所を季節ごとに見直す・肥料の時期を守る・2年に1度は植え替える・冬の夜は窓から離す。この5つで、葉のトラブルの多くは前もって防げます。
いちばん効くのは、水やりを「何日おき」ではなく「鉢の重さ」で決めることです。よく乾いた鉢の軽さを覚えておき、それより明らかに重ければ見送り、軽ければたっぷり与える。これだけで根腐れの心配がぐっと減ります。
置き場所は、季節で光の角度や強さが変わるので、月に1回は見直してください。夏は強すぎる日差しを、冬は窓からの冷えを避けるのが基本です。肥料は春と秋に薄めた液体肥料を与え、真夏は控えめに、冬は止めます。
同じ鉢で2年以上育てていると、たいてい根詰まりが始まるものです。5〜9月の暖かい時期に一回り大きい鉢へ植え替える習慣をつけると、根詰まりからくる黄変はほとんど防げます。そして11月から3月は、夜だけ窓から離す。日中は窓辺に戻せば、光も十分にとれます。
\ 冬の置き場所と耐寒温度はこちら /
葉が黄色くなりにくい観葉植物|何度も枯らした人の再挑戦に
何度も葉を黄色くしてしまった人は、水のやりすぎや暗さに強い品種から育て直すのもひとつの方法です。乾燥に強く、光が少なめでも育つ品種を選ぶと、黄変の原因のいくつかを最初から避けられます。
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| 品種 | 黄色くなりにくい理由 | 耐えられる下限 | 気をつけること |
|---|---|---|---|
| サンスベリア | 葉に水をためるので、水やりが少なくて済む | 短期間なら5℃程度 | 冬の水やりは月1回程度まで減らす |
| ザミオクルカス | 地下の茎に水をためる。暗さにもとても強い | 10℃ | 冷える部屋には向かない |
| パキラ | 環境になじみやすく、多少の日陰にも耐える | 約5℃ | 冬の水のやりすぎで下葉が黄色くなりやすい |
| ガジュマル | 太い幹に水をためる。水切れにも強い | 約5℃ | 暗すぎると葉を落とすので明るい場所に |
どの品種も、水のやりすぎさえ避ければ葉を黄色くしにくい丈夫な顔ぶれです。枯らしてしまった株の代わりを迎えるなら、AND PLANTSのような観葉植物の専門店で、この表の品種から選んでみてください。
― 状態のいい株を選べる通販の比べ方はこちら ―
観葉植物の葉が黄色くなる原因でよくある質問
まとめ|葉が黄色くなったら、まず鉢を持ち上げる
観葉植物の葉が黄色くなる原因は、根腐れ・日光不足・栄養不足・根詰まり・寒さの5つにほぼ絞れます。あわてて肥料や水を足す前に、鉢の重さと黄色い葉の位置を確かめることが、結局いちばん早い解決への近道です。
- 鉢を持ち上げて、ずっしり重いなら水を止める(根腐れの疑い)
- 下の葉1〜2枚だけなら自然な生え替わり。全体や新しい葉なら原因を探す
- 葉脈のあいだだけ黄色いなら栄養不足。肥料は春から秋の成長期に
- 冬に急に黄色くなったら寒さを疑い、夜は窓から離す
- 黄色い葉は戻らないので整理し、新しい芽が動くのを待つ
私も最初の1鉢で、水のやりすぎから葉を黄色くしました。いまでも葉の色が変わると、まず鉢を持ち上げます。それだけで原因の半分くらいは見当がつくようになり、あわてて余計なことをして弱らせることがなくなりました。
目の前の株の葉が黄色くなっていたら、今日はまず鉢を持ち上げるところから始めてみてください。
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