
大切に育てていたはずなのに、気づいたら葉がしおれている。茶色くなった葉を前に「もう枯れてしまったのかな」と焦ることは、観葉植物を育てていれば一度はあると思います。
私自身、水やりを忘れてパキラをカラカラにしてしまったことがあります。もうだめだと思いましたが、鉢ごと水に沈めて水を吸わせたら、2週間ほどで新しい芽が出てきました。見た目がかなり悪くなっていても、助かる株は意外と多いものです。
この記事では、まず株がまだ生きているかを確かめる方法から入ります。そのうえで、今見えている症状と土の状態から原因を見分ける表と、症状ごとの復活のさせ方をまとめました。
原因がわかれば、やるべきことはひとつに絞れます。焦って水や肥料を足す前に、まずは読み進めてみてください。
この記事で分かること
- 観葉植物が枯れたか、まだ助かるかの見分け方
- 症状と土の状態から原因を見分ける方法
- しおれ・茶色い葉・黄色い葉・ぶよぶよなど症状別の復活方法
- 復活させるときにやりがちな失敗
- 二度と枯らさないための見直しどころ
こんな人におすすめ
- 葉がしおれて、枯れたのかどうかわからない人
- 何が原因で弱ったのか見当がつかない人
- 弱った株をなんとか助けたい人
- 一度枯らしてしまい、次は失敗したくない人
観葉植物が枯れたかどうかの見分け方|幹の中に緑、根に白が残っていれば助かる
観葉植物が枯れたかどうかは、葉ではなく幹と根で判断します。幹の表面を少しだけ削って中が緑色なら、その部分はまだ生きている証拠です。鉢から抜いて白い根が残っていれば、葉がすべて落ちていても復活の見込みがあります。

幹を少し削って中の色を見る
爪やカッターの先で、幹の表皮をほんの少しだけ削ってみてください。薄い緑色が見えれば、その部分は生きています。茶色く乾いていれば、そこは枯れた部分です。株元から上に向かって何か所か確かめると、どこまで生きているかがわかります。
根は、鉢から株をそっと抜いて確かめてください。白やクリーム色で張りのある根は生きています。黒くてつまむとくずれる根は、腐っている根です。
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| 見るところ | まだ助かる | 助けるのが難しい |
|---|---|---|
| 幹の中 | 削ると緑色の層が見える | どこを削っても茶色く乾いている |
| 幹の手ざわり | 張りがあり、曲げるとしなる | カサカサでポキッと折れる。または全体がぶよぶよ |
| 根 | 白い根が少しでも残っている | すべて黒くくずれている |
| 芽 | 株元や幹から小さな芽が出ている | 芽の気配がまったくない |
株全体は助からなくても、元気な茎が一部でも残っていれば挿し木で株を残せます。あきらめるのは、幹も根もすべて確かめてからにしてください。
観葉植物が枯れる原因の見分け方|症状と土の湿り具合で絞りこむ
観葉植物が枯れる原因は、水のやりすぎ・水切れ・光・寒さ・根詰まりのどれかであることがほとんどです。見分けるいちばんの手がかりは、症状が出たときの土の湿り具合です。同じしおれでも、土が乾いていれば水切れ、湿っていれば根腐れを疑います。

今の株に当てはまる行を探してみてください。
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| 症状 | 土の状態 | 考えられる原因 | まずすること |
|---|---|---|---|
| 葉がしおれて垂れる | カラカラに乾いている | 水切れ | 鉢ごと水に沈めて吸わせる |
| 葉がしおれて垂れる | 湿っている | 根腐れ | 水を止め、鉢から抜いて根を見る |
| 土からにおいがする | いつまでも乾かない | 根腐れ・土の水はけの悪化 | 鉢から抜いて根を見て、土を入れ替える |
| 幹や茎がぶよぶよ | 湿っている | 根腐れがかなり進んでいる | すぐに根を処置し、元気な茎を挿し木で残す |
| 葉先だけ茶色い | ふつう | 空気の乾燥・エアコンの風 | 風の当たらない場所へ移し、葉水をする |
| 葉の一部が白や茶色に焼けた | ふつう | 強い日差しによる葉焼け | レースカーテン越しの光に移す |
| 葉が次々に黄色くなって落ちる | 湿りがち | 水のやりすぎ・日光不足 | 水やりの間隔をあけ、明るい場所へ少しずつ移す |
| 冬に葉が黒ずんで落ちる | 乾きにくい | 寒さ | 夜に冷える窓辺から部屋の内側へ移す |
| 水がしみこまない・すぐ流れ出る | 乾きが早い | 根詰まり・土の劣化 | 適期に一回り大きな鉢へ植え替える |
いちばん多いのは、水のやりすぎによる根腐れです。枯らしたくない気持ちから毎日少しずつ水をあげると、土がずっと湿ったままになり、根が呼吸できずに傷んでいきます。根が傷むと水を吸えなくなるので、水をあげているのに水切れと同じようにしおれるのが特徴です。
寒さも見落としやすい原因です。観葉植物の多くは熱帯の生まれで、10℃を下回ると育ちが止まる品種が多くあります。冬の窓辺は、昼は暖かくても夜は外と同じくらいまで冷え込むことがあります。
症状別|観葉植物の復活方法
観葉植物を復活させるには、原因に合った手当てをひとつだけ行い、あとは明るい日陰で待つのが基本です。水切れなら水を吸わせ、根腐れなら根を処置し、乾燥や日差しが原因なら置き場所を変えます。いくつも同時に試すと、かえって株を弱らせてしまうので気をつけてください。

土がカラカラで葉がしおれている(水切れ)
土が乾ききっていると、上から水をかけても土の表面ではじかれて、中まで届かないことがあります。鉢ごと水に沈めて、底から吸わせるほうが確実です。
- バケツや洗面器に水をため、鉢ごと沈めて15〜30分ほど置く
- 鉢を引き上げて、余分な水をしっかり切る
- 直射日光の当たらない明るい日陰に置く
- 葉の表と裏に霧吹きで葉水をする
軽い水切れなら、半日から1日で葉が持ち直してくることが多いです。私のパキラもこの方法で水を吸わせ、2週間ほどで新しい芽を出してくれました。葉がカラカラに乾いてしまった部分は元に戻らないので、株が落ち着いてから切り取ってください。
葉水には、霧が細かく続けて出る霧吹きが使いやすいです。葉の裏まで一度に湿らせられます。
― 細かいミストが続けて出る霧吹き ―
土が湿っているのに葉がしおれる・においがする(根腐れ)
この場合に水を足すのは逆効果です。水やりを止めて、鉢から株を抜いて根を見てください。黒くぶよぶよした根があれば根腐れです。傷んだ根を切り取り、新しい土と大きすぎない鉢に植え替えます。根腐れは冬でも待たずに処置します。根の見分け方と処置の手順は、根腐れの記事にくわしくまとめました。
\ 根腐れの見分け方と復活させる手順 /
幹や茎がぶよぶよしている
幹がやわらかくなっているのは、根腐れが幹まで進んだサインです。根の処置と同時に、幹のやわらかい部分を硬いところまで切り戻してください。幹の大部分がぶよぶよなら、株そのものを助けるのは難しいのが正直なところです。
その場合でも、上のほうに硬くて緑色の茎が残っていれば挿し木で株を残せます。ポトスやモンステラ、パキラなどは、元気な茎を切って水や土に挿すと根が出てきます。
― 挿し木や株分けで増やす方法 ―
葉先や葉の一部が茶色くなった
葉先から茶色くなるのは、空気の乾燥やエアコンの風が原因のことが多いです。風が直接当たらない場所に移し、葉水で湿り気を足してください。葉の真ん中やふちが白っぽく、または茶色く焼けたようになっているなら、強い日差しによる葉焼けです。レースカーテン越しの光に移します。
茶色くなった部分は元の緑には戻りません。見た目が気になるなら、茶色い部分だけを葉の形に沿ってはさみで切ると目立たなくなります。原因を取り除けば、次に出てくる葉はきれいに育つはずです。
葉が黄色くなって落ちる
下の葉が1〜2枚だけ黄色くなって落ちるのは、古い葉が入れ替わっているだけのこともあります。新しい葉が元気に出てくるなら、心配はいりません。一方で次々に黄色くなる場合は、水のやりすぎや日光不足・肥料のやりすぎを疑ってください。黄色くなる場所や出方から原因を見分ける方法は、葉の黄変の記事で扱っています。
― 葉が黄色くなる原因と対処 ―
冬に弱って葉を落とした
冬に葉を落とした株は、まず夜の冷え込みから離してください。窓辺から部屋の内側へ移し、窓ガラスに葉が触れないようにします。水やりは土の中まで乾いてからさらに数日あけ、肥料は与えません。幹が生きていれば、暖かくなると芽を出してくることが多いです。冬の置き場所と水やりは、冬越しの記事にまとめています。
\ 冬の置き場所と水やり /
観葉植物の復活でやりがちな失敗|肥料と置き場所の変えすぎ
弱った観葉植物にやりがちな失敗は、元気づけようと肥料をあげることと、回復を焦って置き場所を何度も変えることです。どちらも弱った株にはさらなる負担になります。
弱っているときに肥料をあげる
弱った株は根が傷んでいることが多く、肥料を吸う力がありません。そこへ肥料を入れると、かえって根を傷めてしまいます。肥料は、新しい葉が動きだしてから再開してください。回復を助けたいなら、肥料ではなく活力剤を水やりに混ぜる方法があります。
\ 肥料の種類と与える時期 /
置き場所を何度も変える
置き場所が変わること自体も、株にとっては負担です。私も以前、弱った株を心配して何度も場所を変え、かえって回復を遅らせてしまいました。明るい日陰に移したら、少なくとも2〜3週間はそのまま様子を見てください。
慌てて水やりを増やす
しおれた株を見ると、つい水をあげたくなります。けれど、原因が根腐れなら水を足すほど悪くなります。水をあげる前に、必ず土を触って湿り具合を確かめてください。
観葉植物を二度と枯らさないために|水やり・置き場所・植え替えを見直す
一度復活させた株を枯らさないためには、枯れかけた原因になった習慣を見直すことです。見直すのは、水やりの判断・置き場所・植え替えの3つです。
水やりは曜日で決めず、土の中まで乾いたのを確かめてから、鉢底から流れ出るまでたっぷり与えます。受け皿にたまった水は必ず捨ててください。季節や品種ごとの目安は、水やりの記事にまとめています。
\ 水やりの基本と季節ごとの目安 /
置き場所は、多くの品種でレースカーテン越しの明るい窓辺が向いています。夏の西日と冬の夜の窓辺は避けてください。季節ごとの管理の変え方は、季節別の管理の記事で扱っています。
植え替えは1〜2年に一度が目安です。鉢底から根が出てきたり、水がしみこみにくくなったりしたら、5月から梅雨入り前の適期に一回り大きな鉢へ植え替えてください。
― 植え替えの時期と手順 ―
観葉植物が枯れたときによくある質問
まとめ|観葉植物が枯れても、土を触って原因を見分ければ助かることが多い
観葉植物が枯れかけたら、まず幹と根が生きているかを確かめ、次に土の湿り具合から原因を見分けます。原因に合った手当てをひとつだけ行い、明るい日陰でじっくり待てば、見た目が悪くなった株でも持ち直すことは少なくありません。
- 幹を少し削って中が緑、根に白い部分があれば、まだ助かる
- しおれたら水を足す前に土を触る。乾いていれば水切れ、湿っていれば根腐れを疑う
- 手当ては原因に合ったものをひとつだけ行う
- 弱っているあいだは肥料を与えず、置き場所も動かさない
- 復活したら、水やり・置き場所・植え替えを見直して繰り返さない
葉がしおれた株を見ると、何かしてあげたくなるものです。けれど、いちばん大事なのは、手を動かす前に土を触って原因を確かめることでした。
まずは目の前の鉢の土を触ってみてください。そこから、やるべきことが見えてきます。
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